自分は約6年、ISSの設計開発に係わっていました。

そこではSEと呼ばれる仕事をしました。

自分が経験したSEとは?

日本のモジュールである「きぼう」、これも大きく分けると4つの要素からなりたっており、人が活動する与圧区、物資の荷物置き場の補給部与圧区、暴露環境での実験を行う暴露区、暴露区に実験モジュールを運ぶためのパレットである、補給部暴露区、この4つから「きぼう」は出来ています。

ただ補給部暴露区はスペースシャトルでの、運搬を前提としていたので、今はありません。

ですが、「こうのとり」の暴露環境で運ぶためのパレットとして、形を変えて今も使われ続けています。

本題に戻ります。

自分が担当していた装置は、モジュールの一部のユニットであり、またEEE会議の構成員でした。

SEと言ってもプログラミングをする人だけを指すのではなく、JAXAからの要求仕様に答えられるユニットの開発が主な業務でした。

日本が有人機の開発をするのは、初めてのことでしたので、文書はほぼNASAの文書(もちろん英語)、英語が得意ではない自分にとっては大変苦痛でした…最後まで苦痛でした。

開発するユニットはベンダー(下請け)と要求仕様を話し合い、スケジュールも決めたらあとはベンダーコントロール作業に移行します。

作業の進捗具合を確かめて、要求仕様を満たしているか、環境条件もクリア出来るのか?

それと平行で、担当しているモジュールのワイヤーハーネスの設計もしてました。
(ほぼあらゆるものに手を出していました。)

毎日毎日夜遅くまで仕事をして、設計フェーズ毎にJAXAの審査会が開催されて…

この審査会が一番大変でした。

数日はほぼ徹夜で資料の作成にあたり、遊ぶ暇なんてありませんでした。

設計開発部署という、特殊な仕事ですから、そこはそうなってしまいます。

コンポーネントが出来たら、実負荷試験を行いスムーズにいけば何もモンクハありませんが、ここはスムーズにいった経験がありません。

必ずしも何か不具合が発生します。

審査会までの日数がないと最悪です。

完全に泊まり込みで、何が原因なのかを、徹底的に洗い出します。

これがすんなり言ったら試しがありません。

FTAなる手法で原因を推測するのですが、原因と考えられることが多数あると、それだけ実験が繰り返される、華やかに見えて実は地味に辛い仕事です。

ベンダーさんも、いい会社だとエース級を初めから担当にしてくれますが、そうでは無いことが多いです。

最後の最後にはスーパーエースが登場しますが、それまでは頭がクラクラするくらいの、勤務時間となります 。

民政品だとここまで追及することは有りませんが、一度上がったら修理はEVA対応となりますので、慎重にテストを繰り返しました。

なにが言いたいかというと、「自分の思うような職種についても、ただただ忍耐のいる仕事です。」

宇宙を目指す、そんな人の山香になればとアップしまして。